泌尿器科の主な病気
膀胱炎
膀胱に細菌が感染して起こる病気で、排尿時の痛み、頻尿、残尿感、血尿などがみられます。特に女性に多いですが、男性や高齢者でも起こります。適切な治療を行えば比較的早く改善しますが、治療が遅れると感染が腎臓へ広がり、腎盂腎炎を起こすことがあります。診断には尿検査を行い、必要に応じて抗菌薬による治療を行います。
過活動膀胱
急に強い尿意を感じる、尿が近い、夜間に何度も排尿で目が覚めるといった症状が特徴です。加齢や神経の影響、生活習慣などが関係すると考えられています。放置すると日常生活に支障をきたすことがあります。問診や尿検査などで他疾患を除外したうえで、生活指導や薬物療法を行います。
神経因性膀胱
脳や脊髄、末梢神経の障害によって、膀胱の働きがうまく調整できなくなる状態です。尿が出にくい、残尿が多い、尿失禁など症状はさまざまです。残尿が多い状態が続くと尿路感染症や腎機能障害につながることがあります。尿検査、超音波検査などを行い、状態に応じて薬物療法や排尿管理を行います。
腎盂腎炎
膀胱炎などの感染が腎臓まで広がって起こる病気で、高熱、腰や背中の痛み、全身のだるさなどを伴います。重症化すると入院治療が必要になる場合もあります。尿検査や血液検査を行い、抗菌薬による治療を行います。早期治療が重要です。
尿路結石
腎臓や尿管、膀胱に結石ができる病気で、突然の激しい腰痛や血尿が特徴です。結石が尿の流れを妨げると、感染や腎機能障害を引き起こすことがあります。画像検査で診断し、結石の大きさや位置に応じて薬物療法や手術などの専門的治療を行います。
前立腺肥大症
前立腺が大きくなることで尿道が圧迫され、尿の出にくさ、頻尿、夜間頻尿などが起こります。
進行すると尿閉や腎機能障害を招くこともあります。診察や超音波検査、尿検査を行い、内服治療を中心に対応します。内服治療で十分な効果が得られない場合には手術を検討することもあります。
前立腺がん
初期には自覚症状が少ないことが多く、PSA検査で発見されることがあります。進行すると排尿障害や骨への転移による痛みが出ることもあります。検査結果に応じて、専門医療機関と連携し治療方針を検討します。
慢性腎臓病(腎機能障害)
腎臓の働きが徐々に低下する状態で、高血圧や糖尿病が原因となることもあります。進行すると透析が必要になる場合があります。血液検査や尿検査を行い、内科的管理と連携しながら進行予防を行います。
腎細胞がん
腎臓にできるがんで、血尿や腰痛がきっかけで見つかることがあります。超音波検査やCT検査などで診断されることが多く、治療が必要な場合は専門医療機関へ紹介します。
副腎腫瘍
副腎にできる腫瘍で、健康診断などで偶然見つかることもあります。ホルモン異常を伴う場合は高血圧などの原因になることがあり、検査結果に応じて経過観察や専門治療を行います。
精巣上体炎
陰嚢の痛みや腫れ、発熱を伴うことがある病気です。尿検査や血液検査を行い、抗菌薬による治療を行います。放置すると痛みが長引くことがあり、早期診断と治療が重要です。
陰嚢水腫
陰嚢内に液体がたまることで腫れて見える状態です。多くは良性ですが、他の疾患との鑑別が必要なため、診察や検査を行います。
精巣腫瘍
若年層にもみられる病気で、しこりや左右差がきっかけになります。治療には精巣を摘出する手術が必要です。進行すると転移することがあるため、早期発見が重要です。
勃起障害(ED)
勃起しにくい、維持できない状態で、生活習慣病や心理的要因が関係します。原因を評価したうえで、薬物療法などを行います。
夜尿症
成長過程でみられることが多い状態ですが、年齢や頻度によっては治療を検討します。
停留精巣
精巣が陰嚢内に降りていない状態で、将来的な影響を考慮し、1歳前後から2歳ごろまでに手術が必要です。